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crazy moon
気ままな更新日記です…(*^_^*) WJ感想は早売りです。おまけはブログ内検索してください。最新記事が最新情報です。
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Innocent Loveのふたりの話↓↓


「わがまま」


喧嘩をした。
他愛のない、言い合い。
もう、事の始まりなんて覚えていないくらいの……多分、ちっぽけな事。

それでも、ナルトは自分の不機嫌をあらわにしながらリビングのソファに寝転んでいた。


付き合っているのは、男で。
それも教師である自分の教え子で。
そして、もちろん年下で。


「ばっかみてえ……っ!」

それでも、ナルトは年下の恋人と一緒にいると安心できたし、楽しいし嬉しい。
年齢の差とか、教師と生徒なんて関係は二人の間には存在していない。
付き合うときにそう決めて、とりあえずは上手い事いっている。

好きだと思うだけで、切なくて。
切なくなるけど、嬉しくて。
胸の奥が震えるみたいに歓喜するのがわかる。


「ほーんと、バカだってばよ」

ナルトはちらりと床に放った、携帯電話に視線を向けた。
バカなのは自分。
ちっぽけな、今では喧嘩の原因すら覚えていないような………
そんな事で気持ちがすれ違ってしまっているのだ。

「シカマル……」

子供っぽい自分の科白を思い出して、クッションをぎゅうっと抱きしめる。
絶交だとか、顔も見たくないだとか。
あと、どんな言葉を彼にぶつけてしまっただろうか。
その場を逃げ出すようにして帰宅してしまった。

もちろん、シカマルからの連絡も一切ない。
伸ばした指の先で携帯電話を取ろうとした瞬間、着信音が鳴り始めた。

びっくっと反応してから、すぐさま起き上がる。
液晶画面を見てすぐに通話ボタンを押した。


「………」

繋がったはずの電波の先からは、聞きたいはずの声は聞こえなかった。
二人をつないだ沈黙に、ナルトはきゅっと唇を噛みしめる。

「ごめん…な」

素直な気持ちを言葉にしたら、謝罪の言葉しか出てこなかった。

『…ンで、謝んだよ?』

驚いたような声色。

「だって……オレってば、ちっとも年上っぽくねえし。意固地だし、可愛くねえし、素直じゃねえし。先に折れるとか空気読むとかできないし……それに!」
『ストップ!!』

ナルトは、はあっと息を吐く。

「仲直り、したいんだってばよ」
『そりゃ、俺も同じだって』
「ホント?」

ふわりと空気の揺れた音が聞こえる。
シカマルが口元に笑みを浮かべた様が、頭に浮かんだ。
瞬間、鼻の頭がきゅっと痛くなり熱くなって、目尻からポロリと涙が零れる。

『俺の方こそ、可愛げなくて……悪りぃ』
「そんな事、ねえって…」

会いたいな、と思う。
数時間前まで一緒にいたと言うのに……今は離れてしまっている。
スンと鼻をすすると、ナルトを呼ぶシカマルの声が訝しげなものに変わった。

「シカマルに、会いたいな……なんて……ははっ」

冗談っぽいのを演出したくて、無理に笑ってみたけれど、零れた雫の続きが頬をゆっくり伝っただけだった。恋しいと言う気持ちが、胸の奥に塊になってどんどん大きくなっていく。

『そんなん俺もだ!』
「シカマル?」

ナルトは首を傾げる。切羽詰まったようなシカマルの声に、瞬きを繰り返した。
そして耳に当てていた携帯から音が消えて、ぼうっとしているところで背中にぬくもりを感じる。

「え……? あ、 う…嘘」
「嘘じゃねえよ」

長い腕が自分の身体を抱きしめている。その交差している腕に頬を当てた。

「俺の方こそ、謝ろうと思って……電話したら、先に先生に謝られちまうし。仲直りしたいってのも先超されるし! 情けえねえ……」
「へ…?」

マヌケな返事をしてしまったナルトに、シカマルがくすりと笑う。

「会いたいとか我儘言って先生困らせたら、やっぱ子供だってばかにされるような気がして……」
「そんな事、ないってばよ?」
「……先生だって、自分の事すぐに年上らしくないとか言うだろ?それと同じだよ。俺もどこかで……コンプレックスってゆーかさ」
「う…、うん」

自然体でいたいと思う前に、どこかでお互いに承知しないプライドが邪魔をする。

「泣かせたくねえのに……」
「これはオレが勝手に!」
 

それでも。

「どんな理由でも、俺が先生の傍にいない時に泣かせたくなんかねえよ」

涙をぬぐう事も、抱きしめることもできないのだから。

「でも、シカマルは来てくれたってばよ。オレが会いたいって言った我儘きいてくれたじゃん」
「違う。これも、俺の我儘」

つき先ほどまで、メソメソしていたことを棚上げで、シカマルのぬくもりにそっと目を閉じる。

「シカマルの事、もっと知りたいってばよ」

言葉にしなければ分からない事や、ちょっぴり照れてしまう事まで。
腹を割って(素直に)話せたら、もっとお互いを理解できるかもしれない。
生まれ育った環境や性格の違いの所為で、価値観が相違してしまうのはしょうがない事だ。だからこそ、二人の間で折り合いを付けたり、尊重し合えるような関係で居たい。

ナルトの気持ちを聞いたシカマルは、やっぱり照れたように「ああ…」と頷いた。



おわり。


更新遅れてしまったので、ごめんなさい的に軽く書こうとしたら失敗しましたああああっ!
ふと、Innocent~のシカナルが浮かんで。
ワードでカキコすると長くなりそうだったので、日記SSにしようと(軽く流そうと……)したら。
あれ?
なんか上手くまとまらない(笑)
清書で来たらいいな、いつか←いつのことやら(汗)
Innocent~の二人は、意外とうちのサイトで人気ある設定です(^^ゞ

花粉の話。
月曜日、行ってきましたよ!朝イチで病院。
内服薬と、点鼻薬と、塗り薬(肌荒れすごいのです)もらってしました。RUIとしては、こんなにひどくなって薬飲んで効くのか?ってトコだったんですがね。3日くらいしたら効くんじゃない?と笑われてしまった……いや、先生。死活問題なのですが?
まだ鼻声で喉痛くて、コンコンくしゅんとやっていますが。鼻は詰まってティッシュ手放せなくても、だらだら流れてくるのはないので(汚い話ですんません)マシになりました~。でも、薬を飲むと睡魔がおそって来まして。まだ、睡眠浅いのは改善されてないので、ついついウトウト。
花粉と戦いながら、頑張ります。

遊びに来てくれたり、拍手ありがとうです!

now time 1:19

拍手[1回]

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どうも……なんてーか。
ただいま、後ろ向き思考中。
多分、生理でお腹痛いわ!とか、最近シカナル書けないとか、小さな事の積み重ねによるストレスの増加。

毎日、あっという間に寝る時間がやってきます。
何してんの?自分。と、問いかけたくなるくらいには……

もう、いろいろダメかもしれない。こんちくしょうっ!とか思って凹んでます。
自分でも何をどうしたらいいのか分からないんだものさ。

ほんとにいつもいつも愚痴ってばかりですみません。
こんな奴、飽きられてもしょうがないのに。日記までチェックしてくれてありがとうです(ノ_-。)
ああ…やっぱ凹んでるようです。
なにさ、このアップダウン。

でもね、やっぱシカナルが好きですよ(T△T)


「かくれんぼ」



「見つけた~!!」

その第一声にシカマルは首を捻った。

「別にかくれてねえぞ?」
「知ってるってばよ」

ニコニコと笑みを浮かべるナルトは上機嫌。
シカマルを見上げて、ふふっと笑みをもらす。

「おい、その気色悪りぃ感じなんだよ……」
「ひっでーの!それが久しぶりに会ったオレに向ける言葉かあ?」

拗ねたふりで頬を膨らませて唇を尖らせた彼は、じっとりと睨みつけるようにして視線を投げかけてくる。それでもその青い瞳の奥は、怒りだとかの感情は読み取れない。
拗ねたふりは見事失敗な訳だ。ナルトが自分の本当の感情に蓋をできるはずがない。

「ンで? なんだっての」
「……シカマルってば、オレに会えて嬉しくねえのかってばよ?」
「そりゃ……」

嬉しくないとは言えない。
素直に言葉にしてしまえば、確かに嬉しい……と言えば嬉しいのだけれど。

「なんか複雑な心境だ」
「はあっ?」

少しだけ眉をひそめたシカマルに、ナルトは不服そうな瞳で睨みつけてくる。

「聞き捨てならねえってば」
「……色んな意味で、お前の真意を俺としては知りたいね。その上で返答する」
「………… そ、その堅苦しいのはやめろってばよ」

はあっと重たい息を吐いて座り込んだナルトは、喜怒哀楽がはっきりした態度でシカマルを見上げた。その瞳の色がさまざまな色を称えその中に多彩な感情を秘めているように見えた。

すっとシカマルが手を差し出すと、少しだけ迷ってナルトもその手を取る。
ぎゅっと握るのではなく指を絡める形で。

「里に戻ってきて、シカマルも戻ってるってシズネの姉ちゃんに聞いて……探してたんだってばよ」

ナルトの最初の言葉が、自分を見つけたというものだったから探されていた自覚はある。

「ああ」

言葉を交わしながらも、絡めた指先でぬくもりを感じる。
風が吹いて鼻腔をかすめる甘い香りが、自分の好きな恋人の香りだと気が付く。

「会いたいなって思って」
「ああ…」

少しだけ甘えたような口調に、シカマルの中にもせつない感情が生まれた。もともと在ってなりを潜めていた気持ちが表に出てきただけの事なのだけれど。普段は心の奥底に仕舞っている気持ちでもあった。

「オレなりに探してみたんだけど、なんでか見つからなくて……」

だから、シカマルのいそうな場所をひとつひとつ潰していく事に決めた。見つからなくて落胆してしまうのは簡単だったけれど、そんな時間がもったいないような気がしたのだ。

どうせなら。
大好きな人を探す時間も、楽しい事だけ考えていたい。
楽しい時間で在りたい。

「シカマルがどこにいるのか考えたり、シカマルと会った後の事考えたり………」

それはそれは本当に楽しい時間だった。
当てが外れてしまっても、ワクワクしながらまた彼を探す道のりは、シカマルの事を思う大切な時間なのだと。
そう思うと、不思議とまだ会えない恋人と鬼ごっこかかくれんぼをして遊んでいる気持ちになる。

自分が見つけるのが先が。
シカマルが見つけてくれるのが先か。

「そうゆう事か……」

だから”みーつけた”なのだろう。
あの笑顔の源には、自分がいたのかと思うとシカマルもにんまりとしてしまう。

「っちゅー事は、次は俺が鬼?」
「へっ?」

素直にシカマルの言葉を受け取ったナルトが、咄嗟に手を離そうとする。

「ま、……もう捕まえてるから意味ねえか?」
「なっなんだって……そんなん、ナシナシ!オレがこれから隠れるから………!!」
「ばーか、逃がさねえよ」

絡めた指ごとナルトを引き寄せたシカマルは、ちゅっと掠めるように唇に触れる。
ポカンと口を開けたナルトの顔が、みるみる真っ赤に変わっていった。

「ばっ………な、なにして…もうっ!!!」

自分に会えたと言うだけで、あんな笑顔を見せられたのだ。

「そりゃ嬉しいわな」
「喜ぶのが遅いってばよ」
「悪りぃ悪りぃ」
「……今度は、シカマルが鬼なんだからなっ!次は、シカマルがオレの事探してくれってばよ?」

ナルトの背中を追いかけてばかりいる気分なのだけれど、そんな本心は見せるつもりはない。

「お前を見つけるのは大変そうだな」

捕まえておくのも大変なのだけれど。
シカマルはそう考えてクスリと笑う。

「そ、そう?」
「でも、楽しそうだな?」
「……ウン」

へへっと笑ったナルトは贔屓目にしても、可愛い表情を浮かべるているようにも見える。
腕の中に抱きしめて、離したくない。

それを今と言う瞬間に実行してしまおうか?

「…なんてな」
「シカマル?」

そんなことを言ったら、ナルトは困惑してしまうだろう。そんな恋人を追い詰めたい気持ちもあるが、それよりも先に自分に会いたくて探してくれたナルトを思いっきり甘やかしてやりたい。

「とりあえず、帰るか?」

今度こそシカマルの手によって立ち上がったナルトは、こくこくと頷くとちらりと横目で見上げてくる。

「帰るってばよ」

つないだ手も絡めた指もそのままに、少しだけあたたかくなった胸の奥の感情を噛みしめる。
歩調はゆっくり。
帰路の為に歩くこの道も、何の変哲もないが二人でいるだけで満たされる。
北風に吹かれながら。


おわり



なんだよ、この支離滅裂なSSは…orz
ごめんなさいごめんなさ…ううう。
一応、サイト3周年ありがとうSSにします(投げやりじゃないですよ!書くときから決めてたんだから!!←言い訳にあらず)
ちなみに、お持ち帰りOKです(笑) だ、誰もいらねえか!・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・

もちっと内容とクオリティのある話とかちゃんと書きたいです。
クオリティってなんだ?

now time 0:59



拍手[2回]


はあっと息を吹きかけた指先。
今年ももう少しで終わってしまう。

今年は年が明ける前に木の葉に帰ってくることができた。

「……どうするかなぁ」

とっぷりと暮れてしまった空には、細い月とちりばめられた星屑。
見上げて、肩をすくめる。

「寒みぃな~」

ヨシノには、よかったら奈良家いらっしゃいと声を掛けられていた。
きっと彼女のことだ。
ナルトが来る来ないにかかわらず、誰かを迎え入れる用意をしている事だろう。

だから、ナルトの急な来訪にも嫌な顔をせずに食事や風呂をすすめてくれる。
多分ではない、確信。

迎え入れてくれる喜びはいつも感じていて。
感謝なんてし尽くせないくらいしている。
ナルトは少し考えてから、くるりを踵を返した。


部屋に明かりが点いていたので、彼の存在を感じていた。
カチャリとドアノブを回すと、ほんわりとした空気が頬を撫でる。

「た、ただいま……」

ぼそりと小さな声で呟くと、奥のほうから「おう」という声が帰ってくる。
後から叱られてしまうかもしれないが、サンダルを脱ぎ捨てて一気に部屋までダッシュ。
目的の背中を見つけて、ぎゅうっと抱きついた。

「ただいまだってばよ!」
「おかえりって言ってだろ?」
「もっと、言いたかったんだって」

へへへ~と笑っていると、シカマルの手が器用に頭を撫ぜた。

「前来いよ、前」
「ウン」

そっと腕を解いて身体を離すと、勢いよく身体を引き寄せられた。

「あ…っ!」

温められた部屋。
それよりも暖かいシカマルの腕の中。

「……シカマ……」

奪われる唇。
熱くなる吐息と、体の中心に灯ったそれ以上の熱。

「ん…っ……」

何度も口づけられ、角度を変えて重なった唇の間から入ってくる舌の感触。

「シカ…?」
「お前がすげーかわいいから…」
「ンだよ、それって」

ぷっと吹き出して、ちゅっとキスをする。

「今年は一緒に年越しできるってばよ」
「そうだな」
「なんだよ、シカマルってば嬉しくねえの?」
「いんや?」

にやりと口角を上げたシカマルに思わず見とれる。
色っぽく細められた眼差しに、どくりと心臓が鳴った。

「母ちゃんから、重箱預かってきたぞ」
「あ、りがと……」
「食うか?」
「あし、た……食べるって」
「ん?」

かあっと頬を染めて、見上げてみた。
目は口程に物を言う……ではなかっただろうか?

潤んだ視線の先にシカマルを捕まえてみるが、彼はふっと笑っただけ。
少し揺れた空気の中で、ナルトは真っ赤になってシカマルにしがみついた。

「風呂。年が明ける前に入っちまえよ。ちょうど沸いたところだ」
「うん……シカマルは?」
「すませてきた。うるせえからよ、父ちゃんも母ちゃんも」
「……入ってくる」

ちろりともう一度シカマルに視線を送る。

「シカマル、あの……」
「ナルト」
「なんだってばよ?」
「水を差すようで悪りぃけど。お前が風呂あがったら、」
「なな、なんだってば…っ」
「お前の事離せそうにねえから、覚悟しとけよ?」

一気に頭のてっぺんまで熱くなったナルトは、素知らぬふりでシカマルに背中を向けるとバスルームの扉を乱暴に閉める。背中を扉に預けたまま、ずるずるを腰を落とした。

「……離せねえのは、オレの方だってばよ」

きゅと唇を噛みしめる。

「も……バカ」

もうすぐ鳴り始める除夜の鐘。
ナルトは恋人の腕の中で、その優しい音を聞く事になった。

おわり



すんません、限界!
ホントはもっと書きたいけど、年越しシカマルになっちまうってばよ。
タイトルないですが、いつか考えます(多分このままやね!(^_-)---☆)

本当に今年もありがとうございました!
来年もRUIと駄サイトとシカマルをよろしくお願いします。

皆様もよいお正月をお過ごしくださいね。

now time 22:22


拍手[3回]

「つながる指先」

雨上がりの今日は空気が澄んでいるような気がする。
青天な空には自由な浮雲。
青と白のコントラストがきれいで、ナルトは思い切り背伸びをした。

「シカマル~、なんかすげえ自然いっぱいだってばよ」
「そうだな~」

二人は石段を登っていた。
土のぬかるみをよけて、高さの違う石段を転ばないように。
ナルトがシカマルをデートに誘った。食事でも映画でも遊園地でも水族館でもない。
そこは二人の住む場所より電車を乗り継いで数時間の古城であった。

「お前がこーゆうトコとか、珍しいよな?」
「なんかすげーバカにしてねえ?」
「してねえよ」

いきなり城を見に行こうと言われて正直驚いたのは本当だ。だけれど、ここは城址である。残るは高い石垣ばかり。時々見かける案内図で、本丸や天守閣の場所がわかる程度。ただ、手入れはされているだろうが自然はたくさん残っている。

「なんか、不思議だってばよ」

ナルトは石段を上りきって、近くにあるベンチに腰かけた。
シカマルから渡されたペットボトルのお茶に満足しながら、足をぶらぶらさせている。

「今は城とかねえけど、ここにいっぱい人がいて…お殿様がいて生活してたんだもんな~」
「それがいきなり城に行きてえとかの理由?」
「ん~?……わかんねえけど。なんだろ~なぁ」

ナルトは首を傾げた。
ここは城址だが、辺りは記念公園になっていて庭園が設けられていたりする。入り口は遊具が設置されていて子供連れのファミリーもいた。

「この前、歴史がどうとかの課題あったじゃん。それで、一応町の歴史みたいなん調べたりとかしてさ。ちょっとだけ興味もったみたいな感じなんだってばよ。あんま、深くは考えてなかったけど……」
「ああ、あの課題な~」

大きさの違う大きな石が人力で積み重ねられ、高い石垣ができた。石段の高さが違うのも戦の際に、敵兵が上りにくく設計されたものだとか初めて知った。些細な事だけれど、それを見てみたいと思ったのだ。

「シカマル、付き合ってくれてサンキュだってばよ」

にこり、と笑われてシカマルは肩をすくめた。
ナルトの誘いを断る理由なんてどこにもない。それに来てみればなかなか楽しかったのだ。
ただ歴史の残骸だと思っていて興味のカケラもなかったのに。

「お前と一緒にいると飽きねえからな」

どこに行くかではなく、誰と一緒にいるが重要なのだと思う。
樹齢何百年かの木々が悠々と風に揺れている。マイナスイオンもアルファ波もたくさんでていそうな自然いっぱいの場所で心が穏やかになった。

「シ~カマル」
「ンだ?」

ふっとナルトを見ると、間近にある青い瞳。
そうゆう事ですか、とシカマルも瞼を下す。
柔らかい唇が掠め取るようなぬくもりを残した。

「おいおい…マジかよ?」
「ん?」

シカマルはナルトを引き寄せると、もう一度彼の唇を味わう。
もう一度というのは語弊があるかもしれない。
くすぶるみたいな熱を残して去った唇を、しっかりと感じるためにナルトを捕まえたのだ。

「ん…っ…」

甘い息が漏れて、くたりと肩に頭を預けたナルトは「外なのに…」なんてぶつぶつ言いながらも、シカマルの手を探して指を絡めた。

「本丸までまだ歩くぜ?」

渡されたパンフレットを確認したシカマルは優しくナルトの髪を撫ぜる。

「ずっと昔の人も、この景色見てたのかな?」
「そうだな~……見てただろうし、キスもしてたんじゃねえの?」
「ホントかってばよ?」
「無きにしも非ずだろ?」
「……次は城跡じゃなくて、ちゃんと建ってる城が見たいってばよ」

今回のデートのチョイスはナルトなのだけれど、シカマルは何も言わずに頷く。

「しょうがねえな」

次のデートの約束ができるのはなぜか嬉しい。
割と同じ時間を過ごしているのに、いつもそれだけじゃ足りなくなる。
刻まれていく、二人だけの歴史。
積み重なった思い出は、大きさも形も違うけれど、きっちりと積み重なって高い石垣みたいに強固になっていく。手と手を絡めてぬくもりを感じ、唇が触れて熱が生まれ、引き合う心が生まれている。

「行くか」
「おうっ!」

同じ空を見上げて思わず笑顔になった。自然と引き寄せていくのは心だけでない。
つないだままの指先。
この先もずっと、離さないように、離れないように、つながっていたい。

「やっぱ、いいとこだってばよ~」

満面の笑顔のナルトの頬にちゅっとキスをすると、真っ赤になった彼がきっと睨みつけてくる。
お返しとばかりにシカマルの手を引っ張ったナルトは、よろけた恋人の頬にキスを返した。

終わり


すんません、タイトルに深い意味はありません。ただ、タイトルを考えるのが苦手なだけです。
毎回、城を訪れて思うのは石垣すげえ!です。
城址なんて残ってるのは、石段と石垣と……みたいな世界なんで(笑)
これが重機でなく人の手で作られたのかとか感動してしまうのですね。
RUIはあんま城巡りしてないんですが、その中でも一番つらかったのは岡城址です。(荒城の月の)膝笑ったもん。上る前に杖が置いてあったんで持っていったもん。正解でした!
なんで、こんな山奥のそれもあんな高い場所にあんだよ…(泣)って感じっした。

あんまり関係ないけれど、シカナルも城デートすりゃいいとか勝手に考えてただけです。

now time 3:26

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最近、日記の一時保存ができないな~と思ってたら、なくなってたようです。機能が(笑)

日記小話消えたわっ!保存しながら書いてなかった私が悪いよ。もう泣けるよ、泣きたいよ。
悔しいっ……と毎回叫ぶRUIです。こんばんわ(号泣しとります)

さて、保存すっかなと思ったら消えてしまった~。
そして、逃がした魚は大きい状態で。その時もモチベーションで書いてたものが復活する自信がありませんよぉ。心がまた折れた。最近、ンなことばっかじゃんよ。
だから、気弱になって病がやってくるんだっ(病は気からってホントだよ)


思いつき小話。

「星に願いを」


ほうっと吐く息。
闇に消える白い空気。

店から出たときは適当なアルコールで、ほんわりとした酔いを感じていたのに。
刺すような冷気が少しずつ意識を一つに変えていくような感覚。

「寒みぃな」
「ウン、さみー…」

息を吹きかけて擦り合わせる指先。それを見てふっと笑ったシカマルが手を出した。
ナルトはぱちくりと瞬きをしながら、くすりと笑うとその指に自分の指を絡める。
指先から溢れたぬくもりは、愛しいという気持ちのカケラ。

「そうだ!シカマル…今晩って、なんとか流星群のピークなんだって」

手をつないで、ぷらりと歩く帰り道。
空を仰いだナルトの顔が視界の端っこで笑顔になってる。

「おいおい、また星を見に行くとか言わねえだろうなぁ?」

いつだったか流れ星に願いをかけると言い張るナルトに付き合って朝を迎えた事がある。眠ってしまったナルトを抱えて帰路についたのだ。正直、あんなのはゴメンだ。

「言わねえけど、家に着くまでに見れたらラッキーかなぁとか、そーゆうの」
「あるかもしれねえから、今から願い事唱えとけよ」

ナルトも一緒に流れ星を見た思い出が頭に浮かんでいるのかクスリと笑っただけ。
星が流れてしまう前に、心の中で唱える、三回。

「決まってるからさ、願い事」
「へえ」

意外そうなシカマルの声にナルトは眉を顰める。子供みたいに頬を膨らませて睨んでくる瞳が潤んでいるのは、まだ酔いが残っているからだろうか。

「ンな顔しても怖くねえし」
「別に、怖がらせようとか思ってねえしっ!」

それでも、絡めた指はつながったまま。

「気にならねえの?願い事?」
「お前が言ったんだろ?人に知られると、願い事叶わねえとかってさ。ま、俺は叶ったけど」

ぶわっと真っ赤になったナルトがもごもごと言葉を濁す。からかうといつもナルトを怒らせてしまうのだけれど、今回は違ったらしい。いちいち反応が可愛い恋人が、やっぱり愛しくて堪らない。

「皆が幸せならいいなって……みんな、幸せならオレも幸せかなって」
「いいんじゃねえか?」
「みんなが幸せならいいなんて、偽善だと思う?」
「お。難しい言葉知ってんじゃねえか」
「茶化すなってばよ!オレってば、超シンケンに言ってんだって」

託される側から、託す側へと。

小さなころは一日が長くて。
楽しい事も、くだらない事も、ちっぽけな事も、嫌な事だって自分の中では一大ニュースだった。
年を重ねて、自分が見上げていた「大人」と同じような「大人」になれたかなんて自信もない。

「人の幸せの感じ方なんて十人十色だろ?お前が考えてる幸せの定義ってのがわかんねえけど、見せかけの幸せなんて一時のもんだろ。一瞬かもしれねえ。だから、てめえの思いとかってを偽善とか思う必要もねえだろ」
「シカマル…」

意外に真剣に返してくれたシカマルにナルトが嬉しそうに笑みを見せる。
一瞬でも一時でもいいと思えてしまうこともあるかもしれないけれど……

「お前の幸せってなんだ?」
「わかんねえのかよ、ばーかっ」

見上げてくる瞳に彼の言いたい事がすぐにわかってしまう。シカマルは口唇の端を上げた。

白い吐息。
闇色に溶けていく。
それを飲みこみむたいに唇を重ねた。
冷えた体を抱きしめて、冷たい唇に熱を移したい。

一番近くにいる人のハッピーを心から願う。きっと、その人が自分の幸せを願ってくれて。そして、つながりや絆が深まって目に見えない糸でつないでいく。

「シカ…」

甘えるような声色。頬と頬をよせるようにじゃれてくる。

「俺の願いを叶えてくれんのは、お星サマじゃなくてお前だよな?」
「……シカマル、幸せになれる?」
「ったり前だろ?」
「なら、オレもすげー幸せだってばよ?」

夜空に流れた星が見つめていたのは、くすくすと笑い合う二人。

「早く帰りてえな」
「ウン」

甘い言葉、白い息と、熱くなった唇。
心の奥底にほんわりとあたたくなる感触。
絡める指先は、なにかを「もっと」と望んで。

闇色に溶けて、光の道。

おわり



なんか、やっぱ違う。とか思ってみる。
なんだろうか。セリフとかかな。雰囲気は多分こんな感じなんだけど、感覚で書いてるので(^^ゞ
やっぱ違うとか(笑)逃がした魚は大きいと、嘯いてみます。

ついついホロリときちゃう作戦ありがとうございます(思い込みっつうのは怖いよな!)
拍手をいっぱいもらって、かなり驚きのびっくりです。そして、嬉しい。励まされてるような……とか勝手に思い込みます。それが原動力なのさ!!
ありがとうございます。感謝イッパイですよ( p_q)

WEB拍手ヒトコト返信(反転OK?)
 
 幸梅さま
 こんばんわの初めましてです。温かいメッセありがとうございました。思わずうるうるしちゃいました。本当に今年はいろいろとありましたよね。3月の震災、そして激動する問題。原発、放射能。生活に直結することで、今までの当たり前というありがたさを痛感した次第であります。また、最近ではTPP問題。幸梅さまのおっしゃられる通りですね。今こそ、みんなが手を取り合って助け合っていくべきです。それに気が付いていても、他力本願になってしまうのが……多分、今までの自分です。それを反省しました。私も、日本大好きです!!誇りも誰もが持っているものだと思うので、気が付くかどうかの問題ですよね。シカナルについては、たくさんの褒め言葉を頂きまして恐縮です。でも嬉しいです。やっぱ、愛は大切ですよね~。微力ですが、シカナルには愛情沢山こめてんので、それが伝わるってのは嬉しいです。書き手冥利であります。貴重なお言葉ありがとうございました。 これからもシカナル中心ではありますが、原動力にして頑張りたいです。幸梅さまもお体にはお気を付けください。 待っていてくれる人がいるんだ!!とか勝手に奮起しております(照) 

最近、ツイッタで呟くのは政治関係(とかあんま胸を張れないけど)とかが多いですよね。
呆れられたらどうしようとか……ちょい思いつつ。
でも自分が覚えの為に的なものもあったり。
そして、このサイトに遊びにきてくれてる人が少しでも関心をもってくれたらいいなって気持ちも込めてます。過激な方もみえますがね、中には。私はほんっと、バカなんで。勉強の日々って感じです。
もっぱらツイッタで情報収集したりしてるだけ。こんな便利ツールだとは知らなかったぜ(使いこなせないからもうやめようとしてた人…)

今回の小話にもちょっとリンクしてんですがね。身近な人の幸せを考えるだけでいいと思うのです。国の政治ってのに興味を持つのは難しいことではないですよ?それが、全部自分の生活にイコールになってんですもんっ。気が付いて驚愕(ノ゜⊿゜)ノ マジすか?の世界です。
私は、今の生活守りたいから関心が持てた。ってだけ。
今の生活イコール シカナル!なんだもん ♪ヽ( 〃 ̄ω ̄)人( ̄ω ̄〃 )ノ♪♪

難しい言葉の羅列もいらないし思想なんてモン、大げさに考える必要もないと思うかな。
仕事して、遊んで、シカナルして。
友達や、家族とゴハン食べて「今日も一日ありがとう」って思える一日があったらいいです。

今から思うのは、現社とか真面目にやっとくんだったてこと。
おじいちゃん先生は好きだったが、現代社会は好きでなかったのであります。
ヲタライフ守りてえな(真剣っ)

次回こそちゃんとサイト更新したいです。

now time 1:25



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のんびり、まったりな更新記録になりそうです…
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